元総務官僚の本間奈々氏によって、SNS上に差別を扇動する内容の投稿をされたとして、アイヌ民族の女性が人権侵犯の被害を申し立てたことについて、札幌法務局が「侵犯事実不明確」の決定をしたことが、関係者への取材でわかった。決定は2日付。

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 決定の通知文書は「調査の結果、人権侵犯の事実があったとまでは判断することができなかった」としている。アイヌ民族のアーティスト、マユンキキ氏が同局に被害を申し立て、3月に公表していた。

 本間氏は取材に「人権侵犯をしていないという当初からの主張が認められた。アイヌ差別や扇動、個人攻撃はしていない」と話した。マユンキキ氏は「人権侵犯の有無を言い切らない『判断をしないという判断』に驚きを禁じ得ない。法務局が差別を容認しているように感じ、混乱している」とコメントした。

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