2015年に長野県佐久市で中学3年の男子生徒を乗用車ではねた後、すぐに救護しなかったとして道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた男性被告(52)の上告審弁論が13日、最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)で開かれた。逆転無罪とした二審判決が見直される可能性がある。判決期日は追って指定される。  争点は、救命措置をする前に、飲酒運転を隠そうと近くのコンビニで口臭を防ぐ商品を買うなどした行為が救護義務違反に当たるかどうか。22年の一審長野地裁判決は「救護を遅延させた」として懲役6月を言い渡したが、東京高裁は昨年9月、「救護義務の意思は失われていなかった」などとし、逆転無罪とした。

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