栃木県那須町の河川敷で4月16日、会社役員夫妻の焼損した遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の捜査本部は6日、夫妻の娘の内縁の夫の関根誠端容疑者(32)を死体損壊容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は関根容疑者が事件を首謀し、指示役らに依頼したとみている。

 捜査本部は、会社役員の宝島龍太郎さん(55)=東京都千代田区=と妻の幸子さん(56)の遺体に火を付け、損壊したとして4月21日、出頭してきた建設業の平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)を死体損壊容疑で逮捕。4月29日には指示役とみる住所、職業不詳の佐々木光容疑者(28)を同容疑で逮捕し、5月1日にはいずれも実行役とみる住居、職業不詳で韓国籍の姜光紀(カングァンギ)(20)と、住居不詳、元俳優の若山耀人(きらと)(20)の両容疑者を同容疑で逮捕していた。

 捜査関係者によると、平山容疑者は「(佐々木容疑者から)1千数百万円の報酬を受け取り、遺体の処理を頼まれ、自分は(実行役の)2人に依頼した」と供述。佐々木容疑者は「ある人物から死体の処理を依頼された」と話していた。

 4人は夫妻と面識はないとしており、捜査本部は事件を依頼したのが関根容疑者だったとみて、6日深夜に同容疑で関根容疑者の自宅を家宅捜索した。捜査本部は夫妻との間に何らかのトラブルがあったとみて調べる。(遠藤美波、長妻昭明、藤田大道)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。