雪が積もった路上は滑りやすく、やむを得ず外出する際は転倒に注意が必要だ。国土交通省は大雪の場合、テレワークなどを活用して不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

日本気象協会提供

路面に対して垂直に踏み込み、歩幅を小さくしてペンギンのように歩く――。日本気象協会は積雪時に転びにくくなる歩き方をウェブサイトで紹介している。

荷物を手に持たず、リュックにまとめるなどして両手をあけるとバランスを崩しにくい。ポケットに手を入れたり、スマートフォンを触ったりしながらの歩行は転んだときに大けがにつながるため避けた方がよいという。

服装にも注意が求められる。厚手の服はクッションの代わりになり、転んでも体を強く打ちにくい。ぬれにくく水をはじく素材だと、洋服がぬれて体が冷えやすくなるのを防げる。

雪が積もっている場所では用水路などが隠れている恐れもあり、慎重に歩くよう心がける。屋根など高いところから雪が落ちてこないかどうか、頭上にも気を配らなければならない。

日本気象協会提供

公共交通機関を利用する場合は運行情報や迂回ルートの確認が必要だ。減速運転や間引き運転により普段と比べて時間がかかったり混雑したりする可能性がある。時間に余裕をもって行動すべきだ。

車での外出時はスノータイヤの装着など、冬道装備が不可欠だ。普段よりもゆっくりと慎重に運転し、車間距離は倍以上とることも求められる。トンネルの出入り口や橋の上などは路面が凍結しやすく、特に注意が必要となる。

家庭では、給湯器へ水を送る配管が凍結する場合がある。東京ガスは凍結防止策として、給湯器本体の運転スイッチをオフにしたうえで、風呂に湯を入れる蛇口から1分間に約400ミリリットルの水を流し続ける方法を紹介している。

もし凍結してしまった場合は「気温の上昇で自然解凍するまで待つ」としている。お湯をかけたり、ドライヤーなどで温風を当てたりすると配管が損傷する恐れがあるという。

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