ロシア系ハッカー犯罪集団がKADOKAWA幹部に送信していたメールの文面(画像の一部を加工しています)
今年6月に出版大手KADOKAWAが大規模なサイバー攻撃を受けた問題で、犯行声明を出したロシア系ハッカー犯罪集団が「298万ドル(約4億5千万円)相当の暗号資産(仮想通貨)をKADOKAWAから受け取った」と記載したメールを、複数の同社幹部に送付していたことが12日分かった。同社関係者が明らかにした。 共同通信がセキュリティー企業アンノウン・テクノロジーズ(東京)に調査を依頼したところ、6月に298万ドルの取引記録をインターネット上に確認。KADOKAWAが金銭を支払っていたとすれば、対応が適切だったかどうか議論を呼びそうだ。ハッカーは最終的に盗んだ内部情報を流出させた。 KADOKAWA広報は「警察の捜査中なのでコメントできない」とした。ハッカーは、これまでの取材で「金銭は支払われなかった」と主張。再取材には応じていない。KADOKAWA関係者は「ハッカーは交渉が行き詰まり、幹部に交渉過程を知らせて経営トップに圧力をかけようとした」と推測している。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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