「闇バイト」による犯罪が後を絶たないなか、警視庁は6日、戸建て住宅大手のオープンハウスグループ本社(東京都千代田区)で防犯講話を実施した。都内の防犯対策を担う二宮健・生活安全総務課長が、若手社員ら約600人に闇バイトの実態を説明。応募しないよう、家族や友人に声をかけてほしいと要望した。

 二宮氏はまず「闇バイトはバイトではなく犯罪」と強調。指示役やリクルーター役らが、SNS上で「簡単に高収入」「書類をもらうだけ」といった甘い言葉で誘う現状について説明した。

 指示役らが秘匿性の高い通信アプリをダウンロードさせる手口についても解説。やめようとした人が「自宅がわかっている。逃がさない」「追い詰める」と脅された実例も紹介した。

 警視庁に1~11月に寄せられた闇バイトに関する相談は、前年同期の3倍。二宮氏は「強い危機感を抱いている。『これって闇バイトかも』と思ったら、勇気を持って警察に相談してほしい」と呼びかけた。受講した宮本晃弥さん(23)は、「SNSはよく使う。簡単や高収入といった甘い言葉に気をつけたい」と話した。

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