在宅起訴されたのは、埼玉県に本店が置かれていた水産物輸入会社の元代表取締役、王天元被告(37)です。

日本政府は制裁措置として北朝鮮からの輸出入を全面的に禁止していますが、捜査関係者によりますと、元代表取締役は2020年の1月、北朝鮮を原産地とするシジミ17.9トン余り、申告価格で343万円相当を不正に輸入したとして、外国為替法違反の罪に問われています。

シジミは山口県下関市で陸揚げされたということで、この際の税関への申告で原産地をロシア産だと偽ったとして、関税法違反の罪でも起訴されました。

山口県警などの合同捜査本部がおととし、商社や水産会社など数十か所を捜索し、輸入に関わる資料などを押収して捜査を進め、ことし9月に元代表取締役など3人を書類送検していました。

捜査関係者によりますと、この際に書類送検されたほかの2人は、11日までに不起訴になったということです。

警察は制裁を逃れる不正な輸入ルートへの警戒を強めています。

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