「竜王戦」第6局は鹿児島県指宿市の旅館に対局場が設けられ、佐々木八段が先に対局室に入ったあと、藤井七冠が盤の前に座りました。

対局は午前9時に始まり、先手の佐々木八段が飛車先の歩を突くと、藤井七冠は、お茶を含んだあと、同様に歩を突いて応じました。

その後は、飛車の前の歩を進めて戦う「相掛かり」の戦法で進み、互いに小刻みに時間をかけながら指していました。

藤井七冠は、第6局に勝てば、ことし7つめのタイトル防衛となるほか「竜王戦」4連覇となります。

一方、佐々木八段は、7年前、デビュー以来負けなしで勝ち星を積み上げていた、当時中学3年の藤井七冠を破り、連勝記録を「29」で止めた相手で、今回、初めてのタイトル獲得を目指します。

「竜王戦」七番勝負はここまで、藤井七冠が3勝、佐々木八段が2勝と、いずれも先手番で勝っていて、藤井七冠がタイトルを防衛し4連覇するのか、佐々木八段が勝って最終局に持ち込むのか、注目されます。

第6局の勝敗は12日午後に決まる見通しです。

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