【オスロ=桜田優樹】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のメンバーらが出席したノーベル平和賞授賞式は、賞の創設者アルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日に開かれてきた。
栄典の舞台となるのはノルウェーの首都オスロ市庁舎。ノルウェー・ノーベル賞委員会によると、今回は国王夫妻ら王室メンバーや政府、国会、外交官の代表者らが参列した。
フリードネス委員長が受賞者と選出理由などを紹介し、日本被団協代表委員の田中熙巳さん(92)ら3人にメダルと賞状(ディプロマ)が贈られた。
メダルは重さ196グラム、直径6.6センチ、厚さ5ミリ。表面にはノーベルの肖像が彫られ、裏面には肩を寄せ合う裸の男性3人が描かれ「諸国民の平和と友好のために」という意味のラテン語が刻まれている。授与後は受賞者による演説があり、最後に国王らが直接祝福する。
式の合間には、芸術パフォーマンスが行われるのも伝統となっている。今回は三味線を用いたバンドによる演奏も披露。授賞式後は晩さん会が開催される。
オスロ市中心部の主要通りは、授賞式を知らせる垂れ幕がなびく。代表団が宿泊するホテルロビーのクリスマスツリーには日本被団協のシンボルマークでもある折り鶴が飾られていた。
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