経済協力開発機構(OECD)の国際成人力調査(PIAAC)の上位5カ国

 経済協力開発機構(OECD)は10日、大人が社会生活を送る上で必要な能力を測る「国際成人力調査(PIAAC)」の結果を公表した。日本の平均得点は前回1位だった「読解力」と「数的思考力」が2位、初めて調べた「状況の変化に応じた問題解決能力」が1位で、トップ水準を維持した。一方、生活満足度は最下位だった。  PIAACは16~65歳が対象で、2011年調査に続き2回目。今回はタブレット端末を使用する形式で実施され、31カ国・地域が参加した。  日本の平均得点は読解力289点、数的思考力291点で、OECD平均は260点と263点。問題解決能力はフィンランドと日本が276点で1位に並び、OECD平均は251点だった。3分野ともフィンランドが1位を獲得し、トップ5は同じ顔ぶれだった。  成績を段階別に見ると、日本は3分野ともレベル1以下の下位層の割合が最少。男女別の平均得点は、日本は読解力と問題解決能力で男女に有意な差はなかったが、数的思考力は男性が12点高く、OECD平均より差が大きかった。

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