「NHK障害福祉賞」は、障害のある人やその家族、支援する人たちの体験や活動を広く知ってもらおうと、NHK厚生文化事業団などが設けています。

59回目となることしは、462の作品の中から9作品が入選し、最優秀賞には愛知県の倉科由加子さん(61)の「千代子さんと私」が選ばれました。

作品では倉科さんが入所施設で働き始めたころに出会った、重い障害のある千代子さんとの日々が記されています。

千代子さんが亡くなるまで支え続けた日々の様子や、多くの人に慕われていた千代子さんのようになりたいと憧れる倉科さんの思いがつづられています。

倉科さんは「千代子さんから学んだことは、重い障害があっても助けられたり支えられたりするだけの存在ではなく、むしろ、たくさんの人を支えたり、笑顔にしたりしてくれることでした。千代子さんのようにはいきませんが、この仕事を続けてきてよかったです」と話していました。

このほか、優秀賞には
▽宮崎県の川越萌々香さん(18)の「生きたい『私』と弱い『わたし』」
▽愛知県の夏目千種さん(36)の「知ってほしい」
▽大阪府の西川早千恵さん(35)の「芽吹いて、生きて」が選ばれました。

入選作は作品集にまとめられ全国の図書館などに配布されるほか、最優秀賞などはNHK厚生文化事業団のホームページでも紹介される予定です。

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