皮膚に痛みを伴う発疹ができる帯状疱疹のワクチンについて、費用を公費で支援する定期接種を、来年4月から65歳を対象に始める方向で厚生労働省が検討していることが6日、関係者への取材で分かった。65歳を超える人も接種できるよう5年間の経過措置を設ける。近く同省の有識者会合で議論する。
関係者によると、経過措置では、1年ずつ接種機会があるよう、5年の間に70、75、80、85、90、95、100歳になった人を対象にすることを検討。100歳以上の人は2025年度に限り全員を対象とする。
定期接種の主な目的は個人の発症や重症化の予防で、季節性インフルエンザや新型コロナウイルスのワクチンと同じ位置付け。接種費用が自己負担の任意接種の現在でも、約700の自治体が独自に助成をしているという。
帯状疱疹は水痘(水ぼうそう)と同じウイルスが引き起こす。過去の感染で体に潜伏したウイルスが、加齢や疲労などによる免疫力低下で活性化して発症する。日常生活に支障が出るほどの痛みが生じることがある。
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