静岡一家4人殺害事件で死刑判決を受け、再審で無罪が確定した袴田巌さん(88)の姉、ひで子さん(91)について、東京弁護士会は6日、人権擁護活動に尽力した人を表彰する人権賞の受賞者に選定したと公表した。半世紀以上にわたり巌さんの救済活動を続け、冤罪(えんざい)撲滅にも取り組んできたことなどを評価した。

ひで子さんはビデオ会議システムで記者会見に臨み、「賞を頂いたことがないので戸惑っている。私一人でやったわけではなく、全国の皆さまに改めて御礼申し上げたい」と謝意を示した。今後については「再審法改正や、他の冤罪被害者の方々が再審となるよう粉骨砕身頑張りたい」と力強く語った。

東京弁護士会の人権賞受賞が決まり、ビデオ会議システムで記者会見する袴田ひで子さん(同会提供)

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