3年前の2021年10月、兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」にある木造5階建ての立体迷路施設で、3階の床の一部が抜け落ち、7歳の子どもを含む男女あわせて6人が重軽傷を負いました。
この施設は2013年に設置されましたが、捜査関係者によりますと、事故が起きた当時、3階部分の床板を支えていた長さおよそ1メートルのはりが腐食し、破損していたということです。
警察が捜査した結果、施設には屋根がないため雨がかかりやすく、木材が腐食しやすい状態だったにもかかわらず、目視による点検などが十分に行われていなかった疑いがあることが分かったということです。
警察は施設の安全管理を怠ったことが事故につながったとして、遊園地の当時の支配人と施設を担当していた従業員2人のあわせて3人を、6日、業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
捜査関係者によりますと、これまでの任意の事情聴取に対し、3人はいずれも容疑を認めているということです。
この事故をめぐっては、消費者庁の安全調査委員会がことし11月、再発防止策についての報告書をまとめ、国に対し、屋外にある木造の大型遊具の設計や点検などに関する安全基準を整備することなどを求めています。
遊園地「改めて深くおわび」
当時の支配人などが書類送検されたことについて、「東条湖おもちゃ王国」はNHKの取材に対し「事故に遭われたお客様に対して改めて深くおわび申し上げます。引き続き捜査に全面的に協力しながら、点検を強化するなど、よりいっそう安全な運営に努めてまいります」とコメントしています。
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