トルコを訪問中の秋篠宮ご夫妻は5日、イスタンブール市内で開かれた日本とトルコの外交関係樹立100周年記念式典に出席した。秋篠宮さまは「両国の繫(つな)がりが未来へ向けて今以上に強くなり、深化することを心より祈念」する、とあいさつした。

 秋篠宮さまは、両国の交流について、トルコ語のことわざ「雨天の友」を引き、「困難な時に助け合う歴史を重ねてきました」と言及。1890年に和歌山県沖でオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が沈没した際には地元村民が救助にあたったことをはじめ、イラン・イラク戦争下の1985年にトルコ政府が邦人救出のため航空機を派遣したことや大地震発生時に緊急援助隊を送り合ってきたことなどに触れ、「両国の『絆』を象徴する出来事が次の100年に向かっても語り継がれていくことを願っております」と述べた。

 会場にはトルコのオスマン・アシュクン・バク青年スポーツ大臣やエルドアン大統領の子息をはじめとする両国関係者約400人が出席。式典に続き、トルコ国内のさまざまな民族舞踊と和太鼓チームの共演などが披露され、ご夫妻は笑顔で拍手を送った。

 ご夫妻は5日午前に首都アンカラから政府専用機でイスタンブールに移動。式典に先立ち、現在はモスクとされている歴史的建造物のアヤソフィアや、オスマン帝国の歴代スルタン(皇帝)の居城であり行政の中心だったトプカプ宮殿などを視察した。

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