三重県桑名市の多度大社で行われた「上げ馬神事」。高さ2メートルの土壁を撤去し、勾配を緩めるなど今年から大幅に様式を変更した(4日午後)=共同

三重県桑名市の多度大社で4日、地元の青年が馬に乗って坂を駆け上がる「上げ馬神事」が行われた。動物虐待との批判を受け、馬に越えさせていた高さ2メートルの土壁を撤去し、勾配を緩めるなど改善策を実施。陣がさに裃(かみしも)姿の若者が馬に乗り走り抜けると、観客から拍手が湧き起こった。5日も開催される。

上げ馬神事は南北朝時代に起源があるとされ、三重県無形民俗文化財に指定されている。最近十数年で馬計4頭がけがをして安楽死させられるなどし、「虐待ではないか」との批判が上がっていた。大社側は第三者委員会を設置し、改善策を講じた。〔共同〕

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