皇居の西側に広がる森「吹上御苑」で4日、自然観察会が開かれ、一般応募で当選した約90人が散策を楽しんだ。観察会は上皇ご夫妻の意向を受けて始まり、春の恒例行事となっている。  汗ばむ陽気の中、この日の観察会は3回実施され、参加者は巨木が立ち並ぶ約1・3キロの道のりを約1時間半、専門家の説明を聞きながら巡った。家族と訪れた埼玉県戸田市の中学2年久保田樹さん(13)は「数少ない貴重な空間。鳥の鳴き声も聞けて良かった」と話した。  吹上御苑は昭和天皇の意向で、できるだけ手をかけず管理されている。自然観察会は2007年に始まった。新型コロナウイルス禍で中止が続き、昨春に再開した。


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