オンラインゲームのアカウントやアイテムを売買する「リアルマネートレード(RMT)」での金銭トラブルが頻発している。多くのゲーム会社はRMTを禁じているが「法的にはグレーゾーン」(捜査関係者)で、やりとり自体は違法ではない。識者は「ゲーム会社の利用規約に違反している以上、被害に遭っても回復は難しい」と警鐘を鳴らす。

 「ゲームを始めたばかりの友人とプレイするために、ランクの低いアカウントを購入した」。宮崎市の男子大学生(21)はこれまでに、RMTで四つのアカウントを入手した。一つ当たり500円ほどだったという。

 ネットには仲介サイトがあり、アカウントだけでなく、ゲーム内の通貨やアイテムも出品されている。時間をかけずに、高レベルのキャラクターで遊べたり、強力なアイテムを入手できたりすることから、RMTに手を出すプレーヤーは一定数いる。

 だが大半のゲーム会社は規制を強めている。理由は、アカウントの乗っ取りや詐欺などの被害が後を絶たないことだ。短時間でレベルアップが可能になるなど、ゲームのバランスを崩すことも強く問題視されている。

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