北陸新幹線の新大阪までの延伸をめぐっては、与党のプロジェクトチームが福井県小浜市を通って京都駅に南下する「小浜・京都ルート」で建設することを決めていて、チームの委員会は12月、沿線の自治体から意見を聞いたうえで京都駅の新駅の位置を含めたルートの詳細を決める方針です。

これについて京都府酒造組合連合会と伏見酒造組合は2日、京都市と京都府に対して要望書を提出しました。

京都駅の新駅は地下に建設されるため、要望書では「地下水脈の遮断や水質の変化、井戸の渇水などが危惧される非常事態」と指摘し、酒造りに使う地下水に影響が出ないルートにするよう国や関係機関に働きかけることを求めています。

要望を受けて京都市の松井市長は「地元の将来を考える立場として非常に重く受け止めたい。物事を一気呵成(かせい)に進める考え方はあるが、慎重に検証しないといけない事もある」と述べました。

京都府酒造組合連合会の大倉博会長は「未来の水質のことまで、十分すぎるほど配慮してもらったうえで結論を出してほしい」と話しました。

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