これは出版物の取り次ぎをしている日本出版販売や通信会社などが共同で開発したもので、著作権の切れた児童書4作品で朗読した音声の配信が始まりました。
1日は都内でお披露目の催しが行われ、実際に朗読を担当した女性がおよそ40人の親子連れを前に新美南吉の「手袋を買いに」を読み聞かせしました。
音声の収録にあたっては声の強弱や抑揚、高さなどのデータを分析し、最も睡眠につながりやすいパターンのものを録音したということで、参加した人たちはリラックスした様子で聞いていました。
開発した会社は寝かしつけに悩みを抱える子育て世帯の声を受けて企画したということで、読み聞かせの習慣がある子どもを対象に聞かせたところ、眠りにつく時間がふだんより7分ほど短縮されたということです。
有料の朗読配信サービスに登録すれば利用できるということで、今後、配信する作品数を増やしたいとしています。
参加した7歳の女の子の母親は「聞きながらうとうとしていました。寝るまでに何冊も本を読む日があって大変なときもありますが、音声だと親も一緒にリラックスできます」と話していました。
日本出版販売の加藤隼士さんは「保護者の方の読み聞かせに不動の価値があると思いますが、なかなか時間を作れない方の選択肢が広がると思います」と話していました。
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