12月1日から笠間市の筑波海軍航空隊記念館で開かれている企画展では、“人間爆弾”と呼ばれた特攻専用の兵器「桜花」を運用していた部隊で司令をつとめた岡村基春の写真や遺品など70点余りが展示されています。

岡村司令はパイロット出身の海軍士官で、軍の上層部に特攻作戦を進言したとされる人物で、終戦から3年後の1948年に自殺したとみられています。

記念館では、笑顔だった戦争前と特攻を命じたあとの表情の変化を写真から見てほしいとしています。

また、会場の常設展では特攻隊員の遺書なども展示されていて、記念館では特攻を命じた側と命じられた側の双方の思いを想像してほしいということです。

父親が特攻隊に所属していたという男性は「命じた側も実際に特攻した側も両方、つらかったんだろうなと想像するしかない」と感想を述べていました。

記念館の金澤大介館長は、「特攻を命じた側と命じられた側、双方から見える戦争の悲劇というものを想像してほしい」と話していました。

この展示会は来年3月まで開かれています。

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