パリ五輪・パラリンピックのパレードで詰めかけた人たちに手を振る阿部一二三選手(右から2人目)ら(30日、東京都中央区)

今夏のパリ五輪・パラリンピックの日本選手団による応援感謝イベントが30日午前、東京・日本橋で開かれた。柔道男子66キロ級で2連覇した阿部一二三選手ら約100人が大通りを行進した。沿道に家族連れやファンらが集まり、歓声と拍手で熱戦をたたえた。

日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)が主催した。

青空の下、代表の赤いジャージーに身を包んだ選手たちが「応援ありがとうございました」と書かれた白い旗を振りながら、約700メートルを行進。バルーンやタオルなどの応援グッズを身につけた観客が大勢駆けつけ、選手が通る度に歓声がわき上がった。

五輪はレスリング女子53キロ級を制した藤波朱理選手、スケートボードの吉沢恋選手、フェンシングの江村美咲選手らが参加。パラは自らの日本勢最年長金メダル記録を更新した自転車の杉浦佳子選手や競泳2冠の木村敬一選手らが姿をみせた。

パリ五輪・パラリンピックのパレードで記念写真に納まる江村美咲選手(左)ら(30日、東京都中央区)

パレードに先立ち開かれた出発式では、体操男子団体総合で金メダルを獲得した萱和磨選手が「一生忘れないというくらいの衝撃だった。一丸となって取れた金メダルで、本当に感謝している」と話した。

パラバドミントンの女子シングルスで2連覇した里見紗李奈選手は「応援のおかげで大会期間を全力で走りきることができた」と語った。

パリ五輪で日本選手団は金メダル20個を含む45個のメダルを獲得した。ともに海外開催の五輪で過去最多だった。パラでは14個の金メダルを含む41個のメダルを獲得した。

日本選手団のパレードは2012年のロンドン大会、16年のリオデジャネイロ大会の後に実施された。21年の東京大会後は新型コロナウイルスの影響で開かれなかった。

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