この認定こども園は、40代の保育士が5歳の園児の頭をたたく不適切な保育があったことなどを受けて、第三者委員会を設置して調査を進め、このほど園児の保護者側に報告書が送られました。

29日は保護者の代理人の弁護士らが神奈川県庁で会見を開き、報告書について説明しました。

それによりますと、園長や副園長らは保育を現場任せにしていて、虐待を防ぐために保育士に研修を受けさせるなどの対応を十分にとっていなかったということです。

また、不適切な保育が行われているという情報提供を受けても、県と秦野市が園に対する臨時の監査を行わなかったことについては、初期の段階から行政が積極的に介入すべきだったと指摘しています。

そのうえで、状況が明らかにならないまま長期間が経過し、適切な対応がなかったことを真摯(しんし)に反省するべきだとしています。

保護者の1人は、代理人を通じて「行政には改善を強く求めます」などというコメントを出しました。

一方、神奈川県は「緊急性がないという判断は間違っていないと考えている」とし、秦野市は「速やかに保護者と園の間に入るなど、県と連携しながら適宜、適切に対応してきたと認識している」としています。

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