標津町の「標津サーモン科学館」は、子どもたちにふるさとの基幹産業を知ってもらおうと、およそ30年前からサケについて詳しく学ぶ「サケ学習」に取り組んでいます。

28日は、標津小学校の6年生25人が科学館を訪れ、サケの採卵や人工授精を体験しました。

サケの卵は、水分が付着すると受精する確率が低くなるということで、子どもたちはメスの体重や体長を計ったあと、体の表面を丁寧に拭き取って採卵用の台に載せていました。

続いて、メスの腹を専用の刃物で開き、取り出されたオレンジ色の卵にオスの精子をかけてかき混ぜ、人工授精させました。

受精した卵は2か月ほどでふ化するということで、稚魚の一部は、標津小学校の1年生が育てて、来年、春に放流することにしています。

子どもたちは「サケの皮が思ったよりも硬くて驚きました」とか「ふ化した稚魚が育って元気に標津に帰ってきてほしいです」などと話していました。

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