札幌市の繁華街・ススキノのガールズバーで26日、男女4人が負傷した火災で、負傷者の20代の従業員女性が、店内で放火したとみられる男(41)について今月上旬、北海道警に「別れ話をしたら暴れた」と相談し、道警がDV事案として対応していたことがわかった。男はSNSに自殺をほのめかす投稿もしていたという。
この火災で男は意識不明の重体となり、女性は下半身などにやけどを負った。道警は現住建造物等放火容疑で男の自宅を家宅捜索しており、回復を待って事情を聴く方針。
道警によると、男と女性は同居していたが、7日夜に女性が薄野(すすきの)交番に1人で来所。男と「別れ話でもめている」「一昨日に(男が)家で暴れた」と相談した。女性にけがはなく、警察の対応を求める要望もなかったが、道警はDV事案として対応。女性を説得し、翌8日には別の家に避難させた。
同日、警察官が男の自宅を訪問し、女性への暴行について口頭で注意した。男はこの日、SNSに自殺を予告する投稿をしていたが、警察官には「反省しています」「死ぬつもりはありません」と説明したという。
11日には男の投稿を把握した女性から、再び署に連絡があった。警察官は男の自宅を再訪したが不在だったため、男と電話で連絡をとったところ、男は「もうしません」と話したという。その後、女性から道警への相談はなかったという。
火災では、6階建てビルのうち、ガールズバーのある2、3階が燃えた。2階には当時、従業員3人と客2人がおり、3階は無人だった。
捜査関係者によると、店内にはらせん階段がある。男がガソリンのような液体をバケツで持ち込み、ライターで着火する様子を見たという目撃情報があるという。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。