日本経済新聞社と日本経済研究センターは28日、「第7回円城寺次郎記念賞」の表彰式を日本経済新聞社東京本社で開いた。同賞は気鋭の経済学者やエコノミストを表彰する目的で3年に1度実施する。今回は伊藤公一朗・米シカゴ大教授と近藤絢子・東京大教授が受賞した。式では伊藤氏の代理として出席した父の隆友さんと近藤氏に賞状と記念品が手渡された。
審査委員長の藤田昌久・京都大名誉教授は「今回は多くの候補者の中からすぐに2人が決まった。格段の業績への評価があった」と選定の理由を紹介した。
伊藤氏は環境、エネルギー、電力分野の実証研究を世界各国で行い、政策形成にも貢献している。現在も南米で研究中といい、「成果のほとんどは多くの方々との共同研究で行ったもの。今後も精進していきたい」とのコメントを寄せた。
近藤氏は日本の労働経済学の実証研究をデータや分析をもとに行い、同分野をリードする研究者として活躍している。表彰式では「さまざまなデータが使えるなど、やりたいように研究できた環境に感謝したい」と述べた。
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