連合は28日、千葉県浦安市で中央委員会を開き、全国の労働組合の代表などが出席しました。
この中で連合の芳野会長は「この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある」と呼びかけました。
そして、来年の春闘では
▽ベースアップ相当分として3%以上、定期昇給分を合わせて5%以上
▽中小企業の労働組合については、さらに1%以上を上乗せし6%以上の賃上げを要求する方針を正式に決定しました。
連合はことしの春闘で33年ぶりに5%台の賃上げを実現しましたが、来年は賃上げの流れを定着させ、大手と中小企業との格差の是正を図りたい考えです。
連合が5%以上の賃上げを求めるのは2年連続で、中小企業向けにさらに高い要求を掲げるのは2014年以来です。
連合に加盟する労働組合はこの方針をもとに来年2月末までに経営側に要求書を提出し、労使の交渉が本格化する見通しです。
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