愛知県や三重県で発生したベトナム人グループによる窃盗事件に絡み、警視庁などの合同捜査本部は27日、盗品を受け取って管理していた疑いがあるなどとして、埼玉県や千葉県など4カ所にある盗品の集積場を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)などの疑いで一斉捜索した。
ベトナム人グループはドラッグストアを中心に化粧品やサプリメントなどの窃盗を繰り返していたとみられる。捜査本部はこれまでに実行役の男女4人を窃盗容疑などで逮捕した。一部の実行役の供述から集積場の存在が明らかになった。
捜査本部によると、グループの指示役はベトナムにいるとみられる。盗品の写真などをSNSアプリで送信すると実行役に報酬が支払われていた。
実行役が集積場に送った盗品は成田空港経由でベトナムに運ばれ、現金化されたとみられる。捜査本部はグループの実態解明を進める。
日本国内では外国人グループによる窃盗事件が相次ぐ。大阪府警は2月、ユニクロの店舗で衣料品を盗んだとしてベトナム人の女を逮捕した。
警察庁によると、2023年に万引きで摘発された外国人は1326人と前年から2割増え、8年ぶりに増加した。組織的に物品を盗む手口が特徴で、摘発した容疑者のうち25.8%は共犯がいた。割合は日本人の容疑者(3.6%)と比べ高い。
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