捜索を受けているのは、埼玉県坂戸市や千葉県八千代市、それに大阪市などにあるグループの拠点4か所です。

警視庁によりますと、中部地方のドラッグストアで万引きしたなどとして逮捕されたベトナム人らの供述やスマートフォンに残されていた配送伝票の画像などから、万引きされた化粧品や医薬品が、コンビニなどから宅配便で集積拠点に送られていた疑いがあることがわかったということです。

警視庁などは27日朝から各地の拠点を一斉に捜索するとともに、愛知県内のドラッグストアで万引きされた商品を受け取ったとして、ベトナム人の20代の容疑者を組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕する方針です。

これまでの調べで、ベトナムにいる指示役がSNSで集めた実行役らに指示し、集積拠点に送られた被害品はまとめて航空機でベトナムに持ち込んでいたとみられています。

ドラッグストアで化粧品などが大量に盗まれる被害は全国で相次いでいて、逮捕された実行役の1人は「ことし6月から10月までに150回、万引きした」と供述しているということです。

グループの集積拠点は全国に10か所以上あるとみられ、警視庁は、盗品の流通ルートの解明を進めるとともに、指示役についても捜査することにしています。

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