宅配業界ではネット通販の需要の高まりなどで配達件数が増える一方、ドライバー不足が深刻で、再配達によるドライバーへの負担も課題となっています。

そこで、マンションの管理会社と宅配大手3社が連携して、今月から東京 中央区のマンションで実証実験を始めました。

実験では、マンションの管理員が宅配各社からすべての住民の荷物を一括して受け取り、各社に代わってそれぞれの部屋に配達します。

この方法では、居住者が不在で敷地内の宅配ボックスも空きがない場合や、セキュリティー上、マンション内での「置き配」ができない場合も対応できるため、配達の効率化やスムーズな荷物の受け取りにつながるとしています。

一方で、マンションの管理員の業務の負担は増えるため、管理会社が、宅配各社から一定の委託費を受け取り、管理員の給与の増加などにつなげることも検討しています。

実証実験を行っているマンションは戸数がおよそ200戸あり、荷物が多い時で一日当たり150個届けられるということで、荷物を受け取った50代の女性は「複数の宅配業者の荷物を一括で受け取れるのでとても便利だと思います」と話していました。

実証実験を進めている大和ライフネクスト新領域創造部の村上昂佑さんは「まずはタワーマンションなどを中心に進めていくが、将来的には中小規模のマンションにも広げていきたい」と話していました。

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