洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、受託収賄の罪に問われた元衆院議員秋本真利被告(49)は25日、東京地裁の初公判で起訴内容を否認した。詐欺罪については認めた。贈賄罪に問われた日本風力開発(東京)元社長の塚脇正幸被告(65)も併せて審理されている。  起訴状などによると、秋本被告は2019年2月~22年2月ごろ、洋上風力発電事業を巡り、同社に有利な国会質問を塚脇被告から依頼され、計約7286万円の賄賂を受け取ったとされる。また新型コロナウイルス対策の持続化給付金200万円をだまし取ったとしている。  塚脇被告は、贈賄罪の公訴時効(3年)を踏まえ、約4186万円の供与分について罪に問われている。  秋本被告は、自民党の再生可能エネルギー普及拡大議員連盟の事務局長などを務めた。昨年8月に東京地検特捜部の家宅捜索を受け、離党した。翌月に受託収賄容疑で逮捕、起訴され、今年6月に保釈。10月の衆院選には出馬せず、失職した。  日本風力開発は1999年に設立された。

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