集会は拉致被害者の家族や支援者らが東京 千代田区で開き、石破総理大臣などおよそ800人が参加しました。

はじめに、被害者の家族会の代表で、中学1年生の時に拉致された横田めぐみさんの弟の拓也さんが「姉、横田めぐみをはじめすべての拉致被害者が私たちの救いの手を待っています。しかし2002年の日朝首脳会談から22年が経過しても何ひとつ状況は変わらず、被害者を待つ親世代は何人も他界して無念の思いを繰り返してきました。日朝両政府はタイムリミットがあることを強く意識してほしいです」と訴えました。

また、石破総理大臣がこれまで東京と北朝鮮にそれぞれ連絡事務所を設置し交渉の足がかりを作る考えを示していることについて「北朝鮮は厳重な監視国家です。居場所が分からないといったうその前提に立った提案にのることなくきぜんとした外交を貫いていただきたい」と求めました。

続いて母親の横田早紀江さんは「あまりにも長い年月がたち言いようのない悲しみの中にいます。どうか日本中の皆様、わが子であったらきょうだいであったらと思って応援してもらいたいです」と訴えかけました。

また北朝鮮に拉致され22年前に帰国を果たした曽我ひとみさんは、ともに拉致されいまも帰国できずにいる母親のミヨシさんについて「母は来月93歳になりますが、半世紀近く一度も会えないなんて本当に悔しくてたまりません。少しの時間でもいいので私に親孝行をする時間を与えてください」と話しました。

集会では、親世代の家族が存命なうちに、すべての被害者の即時一括帰国を一刻も早く実現するよう政府に求めるとともに、北朝鮮に対して被害者全員の帰国を決断するよう求める決議を採択しました。

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