この実証実験は、ばんえい競馬などのほかにも馬を活用できないか探ろうと、帯広開発建設部と帯広畜産大学が企画したもので、21日、帯広市を流れる札内川の河川敷で行われました。
パトロールの実証実験に使われたのは、大学が飼育している北海道の在来馬「どさんこ」とポニーを掛け合わせた2頭で、大学の職員や学生を乗せて雑草が生い茂る場所などへ入っていきました。
馬は車の通行が難しい場所にも乗り入れることができるほか、馬上からは周囲を見渡しやすいため、やぶの中へのごみの不法投棄や、川岸の浸食も見つけやすいのではないかと期待されています。
帯広畜産大学の南保泰雄教授は「昔ながらの方法として馬の活用を見直すことには意義があると思います」と話していました。
また帯広開発建設部治水課の尾崎光政課長は「災害時に道路が破損してアクセスしにくい場所などで馬の機動性の高さを生かせると期待しています」と話していました。
今後は冬の積雪時にも実験を行うなどして、馬の活用方法を検討することにしています。
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