米製薬大手イーライリリー日本法人は20日、アルツハイマー型認知症新薬「ドナネマブ(商品名ケサンラ)」を26日に発売すると発表した。脳に蓄積して神経細胞を傷つけるタンパク質「アミロイドベータ」を除去して進行抑制を狙う抗体薬で、エーザイなどの「レカネマブ」に次ぐ2例目。  対象はアルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)や軽度認知症の患者で、4週間ごとに点滴で投与する。原則1年半続け、アミロイドベータの除去が確認されれば途中でやめられる。  副作用として脳のむくみや微小な出血が一定の割合で報告されている。公定価格(薬価)は患者1人(体重50キロの場合)当たり年約308万円。

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