色鮮やかな花が見頃を迎えた、のとキリシマツツジ

 石川県奥能登地域の春を彩る「のとキリシマツツジ」の花が見頃を迎えている。能登半島地震による2次避難で木の手入れができない人も多く、各地の庭を公開してスタンプラリーなどを行う企画は中止に。その中でも、深紅の花が人々の目を楽しませている。  能登町石井の今(いま)正広さん(73)の庭「八兵衛」では4月26日、近くの住民が訪れて花を楽しんでいた。農作業の合間に来た酒屋一子さん(83)は「今年も元気に咲いてくれて喜んでいる。地震があっても花は咲くね」と笑った。  「花を見ると、その瞬間だけは心の痛みを忘れられる」と、今さんは今年もキリシマツツジ130本が咲く庭を公開した。ただ、地震で庭を囲むコンクリート製ブロックは40メートルにわたって崩落し、木も30本ほどが倒れた。庭の周りはブルーシートで覆われたままだ。(上井啓太郎) 

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