【バクー時事】アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で18日、閣僚級会合が始まった。同日までに提示された成果文書の草案は、途上国の温暖化対策のため先進国が拠出する資金の新たな目標に関し、複数の選択肢を併記。各国は22日の会期末に向け協議を本格化させる。
COP29は、先進国が年1000億ドル(約15兆円)を拠出している資金について、2025年以降の新たな目標を決める。ただ、先進国と途上国の意見の隔たりは大きく、これまで交渉に進展はない。
草案は、目標額について、「年1000億ドル以上」や、途上国が求める「年1兆ドル(約150兆円)以上」などを提示。金額が空欄のままの案も盛り込んだ。資金の出し手では、先進国に引き続き求める案に加え、温室効果ガス排出量や経済力などで決める案を示した。
浅尾慶一郎環境相は18日、閣僚級会合を前に記者団の取材に応じ、「精力的な議論が行われている。実現可能な合意ができるよう努力したい」と述べた。
記者団の取材に応じる浅尾慶一郎環境相=18日、アゼルバイジャン・バクー
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