16日午前1時40分ごろ、森町のJR函館線で、走行していた21両編成の貨物列車のうち5両が脱線し、最後尾の車両は連結部分が外れて30メートルほど切り離されました。

現場では脱線した5両の車両をレールに戻す作業が17日の早朝にかけて行われました。

また、17日朝は脱線した車両からおよそ600メートル離れた踏切内で重機などを使って破断したレールを取り替える作業が行われ、国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官がレールの破片などを確認していました。

運転の見合わせが続いている函館線の森駅と長万部駅の間は旅客と貨物にとって重要な区間で、JR北海道とJR貨物は復旧作業を急いでいますが、運転再開のめどは立っていないということです。

代行バスはほぼ満席

JR北海道は、17日と18日については札幌駅と長万部駅の間で大幅に本数を減らして特急列車を運転するほか、長万部駅と函館駅の間で代行バスを運行します。

このうち函館駅では、代行バスを利用して札幌方面に向かう多くの観光客などが長い列を作り、ほぼ満席の状態で出発していました。

徳島県から道内観光に訪れたという60代と30代の親子は「深夜まで代行ルートを調べていたので眠れなかった。長万部駅で乗り換えるので不便だと思う」と話していました。

埼玉県から観光で訪れたという50代の男性は「急きょ出発の時間が早まり、ホテルで朝食がとれなかった。代行ルートの選択肢も少なくて不便だと思う」と話していました。

札幌から出張で訪れたという50代の男性は「きのうから代行便があればよかった。帰るのが1日遅くなり残念だがしかたない」と話していました。

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