15日にフィリピンから成田空港に帰国し逮捕されたのは、倉石三夫容疑者(71)です。

警視庁によりますと、倉石容疑者は11年前の平成25年12月、横浜市都筑区にあるおよそ800平方メートルの土地の所有者の男性(当時50代)になりすまして、都内の不動産会社に取り引きを持ちかけ、偽造した書類を示すなどして、現金や小切手、合わせて1億2300万円をだまし取った詐欺と偽造有印公文書行使の疑いが持たれています。

容疑者は、所有者に無断で土地を取り引きする詐欺師=いわゆる「地面師」のグループのメンバーで、5年前、グループのほかのメンバーが逮捕された直前に、フィリピンに出国していました。

グループでは、土地の情報を流す「仲介役」の立場で、警視庁は、今回の土地の取り引きをめぐり、少なくとも3000万円以上の報酬を得ていたとみて捜査しています。

容疑者の認否については明らかにしていません。

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