ことしのノーベル平和賞に選ばれた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会は、12月10日にノルウェーのオスロで開かれる授賞式に被爆者など31人が出席する予定です。
15日午後、都内で会見を開き、授賞式に出席するメンバーの渡航費用や宿泊費などを募るため、クラウドファンディングを始めたことを発表しました。
ノーベル委員会が負担するのは授賞式に登壇する3人の代表委員の費用だけで、ほかのメンバーについては渡航費と宿泊費で1人当たりおよそ50万円かかる見通しだということです。
さらに介助や通訳を行う同行者の費用も必要で、本人たちだけで負担するのは限界があることから、1000万円を目標に協力を呼びかけています。
日本被団協の濱住治郎事務局次長は「これまで被爆者が証言し、再び被爆者をつくらないと訴えてきたことで、戦後80年間核を使わせなかった運動に対し、評価をいただいたと思う。ただ現実は厳しく、核の使用の危険性高まる中で、今回の授賞式は『絶対に核を使ってはいけない、再び被爆者をつくってはならない』ということを改めて発信していく機会となるので、協力をお願いしたい」と呼びかけました。
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