代表を務める弁護士事務所で法人税など計約2700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は15日、弁護士の鈴木康之容疑者(53)を法人税法違反(脱税)などの疑いで逮捕した。

逮捕容疑は「弁護士法人鈴木康之法律事務所」(東京・千代田)の業務に関し、架空の業務委託費を計上するなどして2017、19年の2事業年度の所得計約1億1100万円を隠し、法人税と地方法人税を免れた疑い。

特捜部と東京国税局査察部は同日、事務所など関係先を合同で家宅捜索した。関係者によると、鈴木容疑者は逮捕前の任意聴取に対し、容疑を否認したという。

ホームページなどによると、鈴木容疑者は02年に弁護士登録し、09年に同事務所を設立。10年に弁護士法人化して代表に就いた。同事務所は東京や大阪、名古屋に拠点を置き、クレジットカード会社や携帯キャリアなどから委託を受けた債権回収を主に手掛けている。

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