東京地裁

 複数の金融機関から融資金をだまし取った上、カジノの借金返済に会社の資金を充てたとして、詐欺と特別背任の罪に問われた太陽光発電関連会社「テクノシステム」(東京都港区)社長の生田尚之被告(50)は13日、東京地裁の初公判で起訴内容を否認し、無罪を主張した。弁護人は閉廷後、取り調べで侮辱されたとして特別公務員暴行陵虐容疑で、被告が検事を東京高検に刑事告訴すると明らかにした。  検察側は冒頭陳述で、テクノ社は当時多額の負債を抱え、返済に充てるために複数の金融機関に実態のない事業計画を説明して融資金をだまし取ったと説明した。  弁護側は、計画は実在し、返済する意思と見込みがあったが、事件化されたことで頓挫したと反論。東京地検特捜部の長期にわたる取り調べは「拷問」に当たり、公訴棄却されるべきだと訴えた。  弁護人によると、刑事告訴の対象は特捜部に当時所属し、取り調べに当たった検事。被告は41日間、205時間に及ぶ取り調べを受け、検事は「検察庁を敵視することは反社(反社会的勢力)や」などと発言したという。


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