10日福岡県宗像市の大島の沖合を航行していた海上自衛隊の掃海艇「うくしま」から火が出て燃え広がり、船は11日沈没しました。

この火災で、当時、火元のエンジンルームで当直にあたっていた古賀辰徳3等海曹(33)の行方がわからなくなっていて、福岡海上保安部などは、11日に続いて12日も午前7時半ごろから潜水士らによる海中での捜索を再開しました。

海上保安部が公開した11日の捜索の画像では、潜水士が海中で船体を照らしながら船の内部を捜索している様子が確認できます。

12日も同じように捜索が進められるものとみられます。

また、12日は国の運輸安全委員会が掃海艇が所属する山口県下関市の基地に船舶事故調査官を派遣し、火災や転覆の原因を調べることにしています。

中谷防衛相 “隊員の捜索と原因究明・再発防止に全力を”

中谷防衛大臣は、重大な事故が発生したと認識しているとした上で、隊員の捜索とともに原因究明などに全力を挙げる考えを示しました。

中谷防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「地元の方々をはじめ、国民に大変な心配をかけることとなり、重く受け止めている。まずは行方不明者の捜索に全力を尽くしていく」と述べました。

また「海上自衛隊としても重大事故が発生したと認識している。火災の原因は、海上幕僚監部に設置された事故調査委員会で調査をしていく」と述べ、隊員の捜索とともに、原因究明と再発防止に全力を挙げる考えを示しました。

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