経済産業省は11日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、中国が国際原子力機関(IAEA)の枠組みの下、年明けにも原発構内で処理水を分析のために採取する見通しだと明らかにした。同日、福島県いわき市で開いた第1原発の廃炉に関する会合で示した。中国側は結果を確認後、日本産水産物の輸入を段階的に再開するとしている。  中国は昨年8月に始まった処理水放出に反発し、日本産水産物の輸入を全面停止。海水などの「独立した試料採取」を求めていた。日本政府は中国独自の採取は認めない一方、IAEAの関与があれば主権や客観性を保てるとみて今年9月、採取に合意していた。


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