石川県は10日、元日の能登半島地震と9月の豪雨災害を踏まえ、自衛隊や消防などと同県津幡町で防災訓練を実施した。線状降水帯による豪雨の中、震度6強の地震が発生、土砂崩れや集落の孤立が起きたと想定し、家屋内で土砂に埋没した車両からの救出やドローンを使った物資輸送などを新たに盛り込んだ。県の防災訓練は地震以降初めてで、101機関、約1万4千人が参加した。 孤立集落が発生した想定の訓練では、「痛い」「歩けない」などと声を上げるけが人役に、駆け付けた看護師や救急隊が声かけするなどしてけがの状態を確認した。土砂に埋もれた家屋内の車両からの救出訓練では、救助隊が土をかき分けて屋根に穴を開けて入り、要救助者に見立てた人形を担架で搬出した。 馳浩知事は「さまざまなことが起こり、これまでの枠を超えた対応をせざるを得なかった。訓練の成果を検証し、何かあったときには皆さんと協力して取り組みたい」と述べた。 津幡町消防署の新木健副署長は「広域災害では各団体との縦と横での連携が必要だと改めて感じた」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。