企画展は、被爆者運動の資料を研究する大学生のグループが東京 世田谷区の昭和女子大学の学園祭にあわせて開き、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の活動に関する資料の中から学生たちが選んだおよそ50点が展示されています。
このうち、亡くなった被爆者の遺族から集めた調査表には被爆後の健康影響などが詳細に記され、「核戦争を防ぐためにも被爆者に対して国が補償してほしい」といった遺族の思いもつづられています。
また、国際会議に参加して各国の関係者に面会したことなどを記した報告書や、アメリカやロシアの首脳に送った手紙なども展示され、長年にわたり日本被団協が世界に向けて核廃絶を求めてきた活動が紹介されています。
企画展に資料を提供した「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の栗原淑江さんは「これまであまり注目されてこなかった被爆者運動について、学生たちが資料を読み込んで展示してくれたのは貴重な継承になると思う」と話していました。
企画したメンバーの1人、大塚美莉亜さんは「被爆者と直接話をするのが難しくなる中で、被爆者たちの歩みは資料が残っているかぎり伝えることができるので、その役割を私たちが果たせると知ってもらいたい」と話していました。
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