栃木県警察本部によりますと宇都宮中央警察署の刑事二課に所属する50代の警察官がことし9月、宇都宮市の会社員の自宅を覚醒剤取締法違反の疑いで捜索した際、個人のメモ帳を置き忘れたということです。
メモ帳には複数の事件の捜査に関する46人分の氏名や職業、生年月日などのほか、周辺の聞き込みの内容なども書かれていましたが、警察官は紛失に気付きながら20日間以上、上司に報告していませんでした。
置き忘れたメモ帳は捜索を受けた住宅の会社員が見つけていて、逮捕された後に警察が回収しましたが、記載内容が撮影された画像がSNSを通して送受信されているのが確認され、警察は関わった人物の特定を進めることにしています。
栃木県警は個人情報の記載があった46人に直接面会して説明と謝罪をしていたとして、こうした経緯を8日まで公表しておらず、置き忘れた警察官の処分を今後、検討するとしていて、「個人情報が記載されたメモ帳などの持ち出し禁止や保管方法などを徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしています。
一方、警察官が置き忘れたメモ帳を自宅で見つけた会社員について県警は必要な届け出をせず横領したとして8日までに再逮捕していて、これについては「捜査は適正だ」としています。
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