東京都千代田区の自民党本部と首相官邸が相次ぎ襲撃された事件で、警視庁公安部は8日、同党本部前で警察官に向けて火炎瓶を投げ込んだなどとして、埼玉県川口市の職業不詳、臼田敦伸容疑者(49)を殺人未遂や火炎瓶処罰法違反などの疑いで再逮捕した。同部によると黙秘している。
逮捕容疑は、10月19日午前5時48〜49分ごろ、自民党本部前の車道でガソリンなどが含まれる液体が入った火炎瓶5本に火をつけ、党本部や警戒に当たっていた機動隊員らに向けて投げ込んだ疑い。公安部が火炎瓶を鑑定し、殺傷能力が高いと判断した。
同部によると、臼田容疑者は火炎瓶の材料とみられる空き瓶といった一部の物品を今年の春ごろから購入していた。事件当時、臼田容疑者が乗っていた車にはポリタンクが21個積み込まれ、うち16個にはガソリンが多く含まれる液体が入っていた。
これまでに共犯者の存在が浮上しておらず、同部は組織に属さず単独でテロを実行する「ローンオフェンダー」による犯行の可能性も視野に入れている。
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