厚労省=東京・霞が関

 厚生労働省は8日、今シーズンのインフルエンザが全国的に流行入りしたと発表した。例年より少し早い。全国約5千の定点医療機関から10月28日から11月3日の1週間に報告された患者数は5127人で1医療機関当たり1・04人。流行開始の目安となる1人を上回った。国立感染症研究所によると、推計患者数は約4万人。  インフルエンザは例年12~3月に流行する傾向がある。新型コロナウイルスの流行が本格化してから2021年までは流行入りしなかった。一方、昨年は1年を通して1医療機関当たり1人を超え、今年4月まで流行が続くという異例の状況だった。  厚労省担当者は「手洗いやマスク着用など基本的な感染対策をしてほしい」と話している。高齢者らには、ワクチン接種の検討も呼びかけている。  32都道府県で増加。1医療機関当たりが最も多いのは沖縄で、注意報発令基準の10人を超えた10・64人だった。他に多かったのは静岡県2・09人、千葉県2・00人。少なかったのは徳島県0・14人、高知県0・16人、青森県0・21人など。


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