記者団の取材に応じる熊本県の木村敬知事(1日午後、熊本県水俣市)=共同

熊本県の木村敬知事が3月の知事選で初当選した直後、コチョウランの鉢植えを複数の知人に渡していたことが1日、分かった。公職選挙法は政治家に選挙区内での金品や物品の寄付を禁じている。同県水俣市で報道各社の取材に応じた木村氏は「預かってくださいという認識だった」と述べた。

木村氏によると、コチョウランは当選後に選挙用の事務所を閉鎖する際、当選祝いで届いたコチョウランを県内の複数の知人や医療・福祉施設に預けた。「捨てるのが惜しまれた」「家が手狭だった」などと釈明した。

木村氏は総務省キャリア職員を経て、2020年に熊本県副知事に就任。前任の蒲島郁夫氏の任期満了に伴う3月24日投開票の県知事選で初当選した。〔共同〕

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