特殊詐欺の被害品の電子マネーを不正にチャージしたとして、大阪府警は7日、特殊詐欺捜査課の男性巡査部長(42)を電子計算機使用詐欺容疑で書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付け、同日付で懲戒免職処分とした。

府警によると、巡査部長は「金を何とか返そうとはしていた」などと供述している。

書類送検容疑は府警茨木署に所属していた2023年12月〜24年2月、特殊詐欺の被害者だった60〜70代の男女2人の電子マネー(計約80万円分)のカードを自身のスマートフォンで読み取り、不正にチャージした疑い。一部をスマホゲームなどに使ったという。

2人は電子マネーのカードを店舗で購入し送金させられる詐欺被害に遭っていたが、一部の手元のカードには残高がある状態だった。署に被害申告に訪れた際、巡査部長が相談に応じるなどしていたという。別の警察官がカードの残高を照会して発覚した。

府警の津川浩徳・監察室長は「警察に対する信用を失墜させる事案で誠に遺憾だ。職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努める」と謝罪した。

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